こんにちは。
少し空いてしまいましたが前回の「熱移動」の延長戦です。
住宅の中ではガラスで熱移動が起こりやすいので、窓の性能を上げる、というお話でした。
現代のガラスは、ペアガラスとかトリプルガラスとかが使われることが多いです。
なんとなく聞いたことあると思います。
昔の住宅の窓はシングルガラスでした。
住宅でいうシングルガラスとは、その名の通り1枚のガラスでつくられた窓のこと。
前回お伝えした通り、ガラスは熱移動が起こるので、1枚だけだとものすごく熱の出入りが大きいです。
室内と室外の温度が思いっきりぶつかるので、結露も起こりやすいです。
冬に窓の内側ががっつり濡れているのを見たことがあると思います。
学校で窓際がびちゃびちゃになっているのを拭いている人を見た気がします。←拭いてください
現在では、新築住宅ではシングルガラスはほとんど使われていません。
ペアガラスやトリプルガラスになることによって、何が変わったのか分かりますか?
ぼぉーっと生きてるとチコちゃんに叱られそうです。
例えば「ペアガラス」は、単純にガラスが2枚になっただけではないんです。
ガラスが重なっているのではなく、「ガラス+空気層+ガラス」という構造になっています。
前回は仲間に入れませんでしたが、空気は熱伝導率がかなり低いです。
↓↓こんな感じです。
「ガラス:0.6」「木:0.12」「断熱材(グラスウール):0.045」「空気:0.02」
圧倒的です。
空気は断熱材よりも熱伝導率が低いので、空気の層を挟むことによって格段に熱移動を妨げ、結露を抑えてくれます。
空気よりもさらに性能を上げたものは「アルゴンガス」
さらに性能をあげたものが「クリプトンガス」
さらにその上が「真空」です。
「アルゴンガス」は空気中に0.93%しか存在しません。
「クリプトンガス」は0.0001%です。
そもそも空気自体見えないので、何の想像もできませんが、
超レアな気体を使用するので、やっぱりちょっと価格が高いです。
このガスをガラスの間に挟むことで窓の断熱性能が上がります。
こんな違いがあったんですねぇ。
ちなみにトリプルガラスは、
「ガラス+ガス+ガラス+ガス+ガラス」です。
まじですか。
…ゲシュタルト崩壊しそうです。
ほとんど「ガ」と「ス」です。
※「ガス=空気層」です。
でもすごいんですよ、これ!
3枚になるとガラスの量が増えるので、窓自体が重くなりますが、断熱性能がさらに上がります。
外気温にもよりますが、室内側のガラスの表面も室内温度とほとんど変わらなくなります。
このように窓の断熱性能を上げることで、なんとエアコンで調整した室内温度が外に逃げにくくなりますし、外気温の影響を受けにくくなります。
ということは、エアコンを使用し室温を調整したあと、室温が保たれますので、エアコンを自動運転にしておけば必要性がなくなり勝手に止まります。
↓
電気代が安くなります。
省エネです。
そんなガラスを私も使いたい。
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