こんにちは。
イベントの告知やYouTubeの告知で屋根の話がトビトビになってしまいました。
今回は、誰もが知っているであろう「瓦」。
「日本の家」「和風の家」をイメージしたら、まずは瓦を想像する気がします。
瓦は、ほとんどが粘土を焼いて成型したものです。
また、釉薬(ゆうやく)瓦と無釉(むゆう)瓦があります。
※釉薬とは、簡単に言うと瓦の表面をガラス質の液体でコーティングしている部分のことです。
釉薬瓦は、表面にツヤがあり、水が染み込みにくいため耐久性に優れています。
陶器のような仕上がりになりますし、釉薬で色を付けることもできます。
無釉瓦は、その名の通り釉薬を塗らない瓦です。
無釉瓦の中にも色々種類がありますが、とりあえず釉薬瓦のようにコーティングしてない瓦ということでご認識を…
使っているうちに、時間をかけて表面の色にムラが出てきますので、そういう楽しみ方が分かる方は無釉を選んでください。
ちなみに無釉瓦も耐久性は高いです。
瓦のメリット
【耐久性が高い】
焼き物なので持ちが良いです。
遺跡から遥か昔のお皿がきれいな状態で出てくることがあると思いますが、そういうことです。
塗替えなど、ほぼほぼメンテナンスが必要ないというこの上ないメリット。
【断熱性と遮音性】
瓦屋根は瓦を少しずつ重ねながら置いてあります。
その隙間に空気の層ができます。
熱伝導率の低い空気層ができることで外気の熱を通しにくいです。
同じ理由で雨音も気になりません。
【デザイン性】
和風と思われがちですが、洋風の瓦もあります。
また、釉薬瓦の場合は色も付けられるので、おそらく想像以上に色々なデザインが楽しめます。
瓦のデメリット
【重い】
他の屋根材より圧倒的に重いです。
屋根が重いと、支える柱を通常より太くする必要があります。
家の重心が上がるので、地震の際に揺れやすくなります。
【初期コスト】
瓦そのものも価格が高いですし、柱を太くしたりする必要が出てくるのでその分、新築時のコストが高くなります。
その代わり、ほとんどメンテナンス不要なので長期的に見れば安心かもしれません。
また、瓦が1枚だけ割れても、1枚だけ交換もできるのでそういう意味でも安心です。
瓦自体はほとんどメンテナンス不要とは言え、瓦そのものではなく「瓦の下地」が劣化する可能性はあるので、定期的に下地の確認は必要になると思います。
色んな屋根についてお伝えしましたが、結局定期的にメンテナンス(や状態確認)は必要ということです。
どんな屋根でも一切メンテナンス不要ってことはないので、その辺はお気を付けください。
どういうものが自分の性格に合うかご家族で話し合ってご検討いただければと思います。
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