千田 和也 自己紹介へ

高気密・高断熱の歴史②

 

 

明治時代、それまであまり人が住んでいなかった北海道を開拓し、人が住むようになりました。

おそらく当時は今より寒かったと思います。

 

風通しが良いだけの家に住めるでしょうか。

大昔の家って各部屋があるわけでもなく、イメージ的にはちょっとした小屋みたいな作りですよ。

茶の間の真ん中で薪で火を焚く感じです。

まだ窓も無いです。

多分寒すぎて死んでしまいます。

 

そんな家を少しでも暖かくするために、国が動き始め、法律(寒住法)まででき、昭和に入ってやっと防寒住宅が建ち始めました。

 

防寒のために、おがくずなどを使っていたのですが、それが断熱材の始まりです。

 

おがくずが段々、断熱材として進化し、断熱材は厚ければ厚いほど寒さがしのげると考え、どんどん厚くなっていきました

北海道の家も当初の小屋に比べたら、格段に暖かくなったはずです。

この頃になると灯油ストーブも出てきています。

 

が、オイルショックのため灯油価格が高騰し買えなくなります。

ストーブを使わずに寒さから身を守るため、断熱材を入れれば入れるほど暖かくなると考えているので、さらに断熱材を厚くします。

 

しかし、どんなに厚くしても、効果がなく…。

 

その結果、新築してほんの数年の家の床が腐り落ちます。

そんなことがいろんなところで頻発します。

 

そんなこと考えられませんよね。

なぜでしょうか。

 

続きはまた次回。

 

 

 

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